今回はオンライン診療でできないことを紹介します。
オンライン診療は医療に関する新しい技術です。
その正しい使い方がまだまだ話し合われている段階ですので、やっていいころ、やってはいけないことが決められています。
そんな中、オンライン診療できないことを紹介します。
受診する際には注意してください。
発表
こちらはは厚生労働省のデータを参考にしています。
参照:令和3年4月から6月の電話診療・オンライン診療の実績の検証の結果
麻薬及び向精神薬の処方
麻薬って使ってはいけないものとして教育を受けてきたと思います。
こちらの、「ダメ。ゼッタイ。」のキャラクターを見たことがある人は多いと思います。
しかしながら医療用に限れば麻薬というのは指定された条件のもと使われてきた歴史があります。
例えばガンから来る痛みの緩和などです。
どうしてもいつも使っているような薬では緩和しきれないような痛みには麻薬と判断されるような強い薬を使うこともあります。
同様に向精神薬も医療では使われます。
向精神薬って俗にいうと、ハイになる薬ですね。
医療では精神安定剤とか、抗不安薬みたいな精神病に投与されることがあります。
これらの薬はオンライン診療では処方してもらうことができません。
これらの薬は特定の病気の人にだけ使うことができ、頻繁に処方されるとその人の人生を壊してしまうほど恐れのある薬です。
なのでオンライン診療という、対面よりかは情報が少ない状態では処方することができなくされているようです。
これらは精神に強い高揚作用を及ぼすものもあるので、悪意のある人がオンライン診療の連続受診で薬を処方してもらい、その薬を転売するみたいなことも考えられるのでそれを防止する側面もあるでしょう。
現状では麻薬及び向精神薬の処方はオンライン診療ではできません。
一週間を超える処方
もしあなたが、初めて医師に見てもらう病気の場合は一週間以上飲み続ける薬は出して貰えません。
例えば、オンライン診療を使って今まで行ったことのない病院を受診し、「私は風邪が長引くタチなのでいつも治るのまで2週間はかかります。だから2週間分薬を出してください」というのができないということです。
これはオンライン診療が対面よりえられる情報が少ないので気をつけてください、というような意味合いのようです。
1週間でもう一度様子を見てね、というようなメッセージになっているようです。
もっと言えば、オンライン診療で初めての病院を受診するときは「私はいつも〇〇の薬を飲んでいます。だからこの薬を3ヶ月分ください」というのができないということですね。
ハイリスクのお薬の処方
ハイリスク薬として認めていられる薬もオンライン診療ではもらえません。
ハイリスク薬とはなんぞやと思う人も多いでしょうので、日本薬剤師会のホームページより下記を抜粋いたします。
Ⅰ.厚生労働科学研究「『医薬品の安全使用のための業務手順書』作成マニュアル(平成19
出典:薬局におけるハイリスク薬の薬学的管理指導に関するガイドライン(第2版) https://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/pharmacy-info/high_risk_guideline_2nd.pdf
年3月)」において「ハイリスク薬」とされているもの。
① 投与量等に注意が必要な医薬品
② 休薬期間の設けられている医薬品や服薬期間の管理が必要な医薬品
③ 併用禁忌や多くの薬剤との相互作用に注意を要する医薬品
④ 特定の疾病や妊婦等に禁忌である医薬品
⑤ 重篤な副作用回避のために、定期的な検査が必要な医薬品
⑥ 心停止等に注意が必要な医薬品
⑦ 呼吸抑制に注意が必要な注射薬
⑧ 投与量が単位(Unit)で設定されている注射薬
⑨ 漏出により皮膚障害を起こす注射薬
Ⅱ.投与時に特に注意が必要と考えられる以下の治療領域の薬剤
① 抗悪性腫瘍剤
② 免疫抑制剤*
③ 不整脈用剤*
④ 抗てんかん剤*
⑤ 血液凝固阻止剤
⑥ ジギタリス製剤*
⑦ テオフィリン製剤*
⑧ 精神神経用剤(SSRI、SNRI、抗パーキンソン薬を含む)*
⑨ 糖尿病用剤
⑩ 膵臓ホルモン剤
⑪ 抗HIV剤
*:特定薬剤治療管理料対象薬剤(TDM対象薬剤)を含む
Ⅲ.投与時に特に注意が必要と考えられる以下の性質をもつ薬剤
① 治療有効域の狭い薬剤
② 中毒域と有効域が接近し、投与方法・投与量の管理が難しい薬剤
③ 体内動態に個人差が大きい薬剤
④ 生理的要因(肝障害、腎障害、高齢者、小児等)で個人差が大きい薬剤
⑤ 不適切な使用によって患者に重大な害をもたらす可能性がある薬剤
⑥ 医療事故やインシデントが多数報告されている薬剤
⑦ その他、適正使用が強く求められる薬剤(発売直後の薬剤など)
と意外と種類があります。
効果の強い薬や、飲み方を間違えると体に悪影響がある薬を指しているようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実は意外と多い、オンライン診療でできないことです。
主に薬の種類や日数の条件です。
現状では重めな病気には使えないとっていいかもしれません。
ただ、将来的にはより便利になっていくことかと思いますので注目しましょう!
オンライン診療を使うときには是非参考にしてみてください。
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