オンライン診療の対応医療機関は全国で約17,000施設あります。
ただ、一部の医療機関ではオンライン診療をやると役所の調査に答えているのだけれど実態は全く伴っていないところがあります。
オンライン診療を受けたいと思い病院を探したときに、このような医療機関当たってしまうと、受け付けてもらえなかったり、高額の費用を請求されたりします。
そんな残念な結果を避けるためにも怪しい医療機関を見分ける知識を学んでいきましょう。
【結論】オンライン診療で騙されないためには予約枠とシステム利用料を見よ
オンライン診療を受ける上で最低限見ておくべき点は2つです。
- 予約枠
- システム利用料
です。
予約枠が少なかったり、全くないのは怪しい
オンライン診療を受ける医療機関を探して、対応時間が短かったり、全く予約できないのは怪しいです。
予約枠はどれだけオンライン診療に力を入れているかが現れています。
オンライン診療を予約するには医療機関に電話したり、予約システムから申し込んだり、オンライン診療専用アプリから探す必要があります。
この予約枠が少ない、もしくは全くないと言う場合は、やると公表しておきながら、予約を意図的に取らせないようにしている可能性があります。
なぜそんなことするかというとオンライン診療は医療機関にとってやるメリットは少ないけれど、広告としては使えるからです。
詳しくは後述します。
もちろん人気があって予約がとなかったり、忙しくて一時的にオンライン診療を受け付けていないこともありますが、予約枠はオンライン診療への取り組みについての一つの目安になります。
システム利用料が高額なのは金儲けか、収益の補填目的
このブログで何度も取り上げている悪名高きシステム利用料です。
医療機関にとってオンライン診療はもらえるお金が少ないです。
それが嫌で、直接の来院に促すためや、万が一オンライン診療を望む患者がいても来院を促したり、万一にオンライン診療で対応しても必要なだけのお金がもらえるようにシステム利用料を高額にするところがあります。
これはオンライン診療の利便性よりかはクリニックとしても収益を重視している可能性が高く、患者としてはいい気持ちにはならない可能が高いです。
システム利用料についての解説はこちらをご覧ください。
私は、このシステム利用料が1,000円を超えるようならば何か裏があるのかなと見てしまいます。
広告、患者の注目を集める手段としてのオンライン診療
なぜこんなことをやっているのかというとオンライン診療をやっているということをただの広告として使っている病院やクリニックがあるからです。
そもそもどうしてオンライン診療が広告になるのでしょうか。
それはオンライン診療がバズワードだからです。
流行語に選ばれたオンライン診療
2020年のユーキャンの流行語大賞でも「オンライン〇〇」としてオンライン診療が取り上げられています。

これを代表するようにオンライン診療とは一種のバズワードになっています。
医療機関にとってはオンライン診療をやっているということをアピールするだけで「あのテレビで見たやつだ!」と多くの人に注目を浴びることができます。
特に都市部に病院やクリニックは患者を集めるための競争も激しく、集客(集患と言われたりします)を目的にオンライン診療を利用しているところがあります。
もちろん、オンライン診療を集客に使うことが全く問題ありません。
むしろ先見の明がある素晴らしい医療機関の可能性もあります。
しかしながら、現状ではオンライン診療は医療機関にとってやるメリットは少ないです。
もらえるお金も少なく、手間もかかります。
勘のいい人は、それでも行っているのは何か裏があるはずだ、と考えるでしょう。
その一つが広告効果です。
なお、広告効果を考えずに純粋に患者さんの利便性を考えてオンライン診療を行っている医療機関もあります。
そのような病院、クリニックの皆様には本当に頭が下がります。ありがとうございます!!
それを理解した上でただの広告効果を期待して、やる気がないのにやっているふりをするような病院もあるので注意しましょう。
ちなみにこちらでオンライン診療のお金に関する話をまとめています。
バズワード「オンライン診療」の広告としての使い方
ではその「オンライン診療」がどのように病院、クリニックの広告に使われているのかを見ていきましょう。
ホームページに記載してイメージを向上させる
オンライン診療をやっているということをホームページに載せます。
そうすると下記のような印象を与える効果があります。
- 先進的
- 信頼がある
- 安心
解説していきましょう。
先進的があってすごいと思わせる
オンライン診療は新しく出てきた技術です。
それを行なっていることで最先端の医療に取り組んでいるという印象を与えることができます。
お爺さんの医師ばかりがいある中で、急に若い医師が開院し「私はオンライン診療をやっています」とアピールするとお爺さんお婆さんの患者には何かすごそうに感じるのではないでしょうか。
テレビで総理大臣も力を入れるといっているので信頼がある
オンライン診療は総理大臣が政策として力を入れているものです。
最近できたデジタル庁が推進しているものでもあります。
そんな日々メディアで出ているようなものを行うことは信頼につながります。
患者にとってはテレビで政治家が言っていたあのオンライン診療ができるんだということだけで信頼につながることもあるでしょう。
オンライン診療の流行についてはこちらです。
利便性により安心を提供する
オンライン診療のメリットとして時間や場所に縛られない点があります。
もちろん普段診ていただいている先生の都合もあるのですが、その先生といつでもつながっていられるのは安心につながります。
目に触れる機会が上がる
オンライン診療をやっていると医療機関に認知度が上がる機会があります。
検索サイトに掲載され目に触れる機会が増える
オンライン診療をしている医療機関は厚生労働省がまとめていたり、検索サイトもあります。
そこに掲載されることで無料で露出をあげることができます。
こちらでオンライン診療をしていると掲載されるサイトをまとめています。
地方紙・病院の広報誌
病院は地方ですと、関係する人も雇用の人数も多く一大産業となっています。
それを取材する地域紙やその病院がやっている広報誌はテレビCMより大きな影響力を持つことがあります。
それらにオンライン診療をやっている事を掲載すれば抜群の広告効果にあるでしょう。
このようなにオンライン診療をやっているというだけで複数の広告が期待できます。
なので、手間で儲からないオンライン診療をやっているふりをする合理性が成り立ちます。
患者として、なんちゃってオンライン診療に騙されないようにしよう
今回はオンライン診療をやっていると言っているが、実際はやっていないようないケースについて解説しました。
その理由はオンライン診療には医療機関にとって広告効果があるからです。
それらを見破るポイントも、予約枠とシステム利用料を解説しました。
自分にとって最適な医療機関を選ぶ納涼は必要になってきます。
ぜひその力を手に入れる手助けができれば幸いです。
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